あとがき
あとがきでは私がそもそもこのブログ『全ての宗教2世に捧ぐ - 答え -』を執筆することにした動機、そしてキッカケについて触れたいと思います。
真っ先に挙げられるキッカケ、それは宗教、そして宗教2世問題についての私の長年の調査と整理がとりあえず一段落したからです。
冒頭でも述べておりますが、私は母の入信をキッカケにキリスト教そして宗教の道へと深く迷い込み、そして今現在に至るまでずっとこの2つを貫く真髄を探求してまいりました。
それはまさに数十年にも及ぶ探究の旅でした。
果てしない紆余曲折、泣けるほどの暗中模索ではありましたが、とりあえずキリスト教の全体像を、そして宗教の全体像をも把握できたと思っております。
それで、私が辿り着いたこの成果をできる限り多くの方々と共有すべく、そして日本中に散らばっている仲間のクリスチャンたちにも報告すべく筆を取ることにしたのです。
さらに、
私がこの成果を世へと送り出す決定的なキッカケを作った「戦友」との再会がありました。
彼も幼少の頃から私と同じ「宗教の星」へと生まれ落ち、私と同じようにその星のもとで成長し、私と同じように人生を懸けて宗教を実践してきたまさに私の戦友の一人です。
実に7年ぶりの再会となったわけですが、
その再会の時期がたまたま安倍晋三銃撃事件の半年ほど前、そして宗教2世問題がメディアで熱く報道されるようになる1年ほど前でした。
そんな非常に嬉しい再会を経て迎えた宗教2世問題の報道の加熱、そして宗教パワハラ被害者たちの苦しむ声の噴出。
根っからの「宗教人」であった私たちは当然ながら頻繁に、それこそ時間と体力が許す限りいつまでも宗教2世問題について、そして宗教それ自体についても議論に議論を重ねるようになった訳です。
彼とのほぼ毎晩にも及ぶ話し合いと検討とはまるでエベレストの頂上を目指すかのように果てしなく、そして非常に困難なものでした。
この終わりが見えない厳しい登山はその後、実に2年ほど続きます。
そして遂に、私は彼とのその登山も終えることとなったのです(長かった泣)。
私たち2人は遂に、それぞれが目指していた山頂へ、あるいは頂上付近へと無事に辿り着つことができたのです。
このブログはそんな彼との登山の中で獲得できた数々の考察や知見、眺めることができた壮絶な景色、その最中に感じた数えきれない感情の数々を詰め込んだものとなっております。
ゆえに彼がいなければ私はこのブログを書いておりませんし、このブログが世に出ることもなかったでしょう。
この意味において彼は「宗教2世問題」に関して私と同等レベルの深い理解、そして専門性を有している私が知る中で唯一の人物です。
このような訳で私はこのブログ表紙の『協力』の項に彼の名を付すことと致しました。
私と彼の人生を懸けて獲得したこの知が、これを読むあなたの人生の、そしてあなたの登山の大きな助けとなりますように。
自室にて
yoo
執筆:2024年3月15日